SNS DM営業のやり方とマナー|X・Instagramで嫌われずに新規開拓する

SNS DM営業のやり方とマナー|X・Instagramで嫌われずに新規開拓する

SNSのダイレクトメッセージ(DM)を使った営業は、個人事業主やフリーランスにとって手軽に始められる新規開拓の手段です。一方で、「送ったら嫌われそう」「通報されたりブロックされたりが怖い」と、最初の一歩をためらう方も多いのではないでしょうか。実際、SNSのDM営業はやり方次第で相手に与える印象が大きく変わります。同じ「初めましてのメッセージ」でも、書き方と送り方ひとつで、丁寧な提案にも迷惑な売り込みにもなり得ます。

この記事では、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSのDMで新規開拓をしたい方に向けて、嫌われずに進めるためのやり方とマナーを中立的に整理します。各SNSの利用規約やスパム扱いの考え方にも触れながら、節度を持って、かつ反応につながりやすい進め方を解説します。

目次

SNS DM営業とは|向いているケース・商材

SNS DM営業とは、X・Instagram・FacebookなどのSNS上で、見込み客になりそうな相手のアカウントに直接メッセージを送り、サービスや商品を提案する営業手法です。問い合わせフォームやメールを使う「フォーム営業」と並ぶ、テキストベースの新規開拓の一種といえます。

SNS DMが向いているのは、まず相手がSNSで日常的に活動している層である場合です。たとえば、店舗オーナー、クリエイター、コーチ・コンサルタント、SNS発信に力を入れている小規模事業者などは、ホームページの問い合わせフォームよりもSNSのほうが反応を得やすいことがあります。

また、相手のことが投稿から見えやすい商材とも相性が良いことが多いようです。相手の発信内容・活動・困りごとが投稿から読み取れると、それに沿った提案がしやすくなるためです。逆に、相手の業種や状況がまったく見えないまま一斉に送る使い方には向きません。それは後述する「嫌われるDM」につながりやすいからです。

SNSをまったく使っていない業種や、決裁が組織的に行われる大企業向けの商材では、フォーム営業やほかの手段のほうが適している場合もあります。「SNSだから手軽」という理由だけで選ぶのではなく、相手がどこにいるかで使い分けるのが基本です。

嫌われるDMの3つの特徴

新規のDM営業で相手に嫌われてしまうメッセージには、共通する特徴があります。送る前に、自分のメッセージが当てはまっていないか確認してみてください。

テンプレート丸出しで誰にでも送れる内容

もっとも嫌われやすいのが、「誰にでもそのまま送れる」テンプレート文です。冒頭が「ご担当者様」「突然のご連絡失礼します」だけで始まり、相手の名前も活動内容にも触れていないメッセージは、受け取った側にすぐ「これは大量送信の一通だ」と伝わります。SNSは個人と個人のつながりの場であるぶん、フォーム営業以上に「自分宛てではない感じ」が冷たく映りやすいのです。

自分本位で売り込みばかり

ふたつめは、相手のことに触れず、いきなり自分のサービスの説明と価格表を並べるパターンです。「弊社のサービスは〜」「今なら〜」と最初から売り込みに入ると、相手は読む前に営業だと判断して閉じてしまいます。SNSのDMは、相手にとっては友人や仕事仲間とのやりとりが届く場所でもあります。そこに一方的な宣伝が届くと、フォーム以上に「踏み込まれた」と感じられやすい点に注意が必要です。

短時間での連投・しつこいフォロー

みっつめは、返信がないからといって短期間に何度も追いメッセージを送る行為です。「先日のメッセージ、ご覧いただけましたか」を一日のうちに繰り返したり、ブロックされても別アカウントから送り直したりするのは、相手に強い不快感を与えるだけでなく、後述するスパム扱いのリスクを高めます。反応がないことも一つの返事だと受け止める姿勢が大切です。

マナーとNG行為|各SNSの規約とスパム扱いを理解する

SNS DM営業を続けるうえで、もっとも避けたいのが「規約違反でアカウントが使えなくなること」です。各SNSは、迷惑行為やスパムに対して明確なルールを設けています。送り方の前に、まずこの前提を押さえておく必要があります。

各SNSはスパム的な一斉送信を禁止している

X・Instagram・Facebookをはじめ、主要なSNSは利用規約やポリシーの中で、スパム行為や迷惑行為、大量・自動的なメッセージ送信を禁止しています。具体的な基準は各社が公開しているポリシーで異なり、また随時更新されるため、実際に運用する前に必ず利用するSNSの最新の規約・ヘルプを確認してください。短時間に同じ内容を多数のアカウントへ送る、無差別にDMを送る、といった使い方は、規約上の迷惑行為に該当する可能性があります。

規約に反した送り方は、メッセージ送信の制限、シャドウバン的な表示制限、アカウントの一時停止や凍結といった措置につながることがあります。新規開拓のために始めたDM営業で、肝心のアカウント自体を失っては元も子もありません。ルールの範囲内で、節度を持って送ることが、長く続けるための最低条件です。

避けたいNG行為

具体的に避けたい行為を挙げます。

  • 無差別な大量送信:相手を選ばず手当たり次第に送る。スパムと見なされやすく、規約違反のリスクが高い。
  • 過度な追いメッセージ:返信がない相手に繰り返し送る、ブロック後に別経路で接触する。
  • 誇大・誤解を招く表現:「必ず儲かる」「絶対に効果がある」といった断定や、事実と異なる内容。
  • 相手の投稿への過度な干渉:DMだけでなく、コメント欄やリプライでもしつこく営業する。
  • 規約で禁じられた自動送信ツールの使用:SNSによっては自動化ツールの利用自体が制限・禁止されている場合があります。

なお、機械的な自動一斉送信は、規約上のリスクだけでなく、相手ごとに異なる表示形式や仕様の違いでメッセージがうまく届かず、機会損失につながることもあります。一通ずつ、相手と内容を確認しながら手作業で送るほうが、確実に届けられるという考え方もあります。数を追う場合でも、この「確実に届く形で送る」視点は持っておきたいところです。

反応につながる進め方|誰に・何を・どう書くか

マナーを守ったうえで、では実際にどう書けば反応につながりやすいのか。ポイントは「誰に・何を・どう書くか」を一通ごとに考えることです。

誰に送るか|相手を見てから選ぶ

まず、送る相手を「条件」で選びます。自分のサービスが役に立ちそうな業種・地域・規模・活動内容を決め、それに合うアカウントをSNS内で探します。フォロワー数や投稿頻度から、SNSを実際に活用している相手かどうかも判断できます。やみくもに数だけ集めるのではなく、「この人なら役に立てそうだ」と思える相手に絞ることが、嫌われない第一歩です。

何を書くか|相手起点の一文を入れる

メッセージには、相手の投稿や活動に触れた一文を必ず入れます。「先日の〇〇についての投稿を拝見しました」「△△に取り組まれているとのことで」といった、その人に向けたとわかる一言があるだけで、テンプレート感は大きく減ります。そのうえで、自分が何者で、相手にとってどんな役に立てそうかを簡潔に伝えます。価格や契約の話は、相手が興味を示してからで十分です。

どう書くか|短く・押しつけず・返信しやすく

DMは長文になるほど読まれにくくなります。挨拶・相手への言及・自己紹介・提案・締めを、できるだけコンパクトにまとめます。締めは「もしご興味があれば」「ご不要でしたら読み飛ばしてください」など、相手に判断をゆだねる柔らかい一文にすると、押しつけがましさが和らぎます。返信のハードルを下げる問いかけを一つ添えるのも有効です。

プロフィールを整えておく

意外と見落とされがちですが、DMを送る前に自分のプロフィールを整えておくことも重要です。相手はメッセージを受け取ると、まず送り主のアカウントを確認します。何をしている人か、信頼できそうかがプロフィールから伝わらなければ、内容が良くても警戒されます。アイコン・自己紹介・直近の投稿を、相手が見て安心できる状態にしておきましょう。

フォーム営業との使い分け

SNS DM営業とよく比較されるのが、企業のホームページの問い合わせフォームから送る「フォーム営業」です。どちらもテキストで完結する新規開拓ですが、向いている相手が異なります。

SNS DMは、SNSで活発に発信している個人・小規模事業者に届きやすい一方、SNSをやっていない相手には届きません。フォーム営業は、ホームページを持つ事業者に幅広くアプローチでき、相手のSNS活動に左右されません。つまり、相手がどこで活動しているかで使い分けるのが現実的です。

たとえば、SNS発信に力を入れている店舗やクリエイターが対象ならSNS DM、ホームページはあるがSNSはあまり使っていない事業者が対象ならフォーム営業、といった具合です。両方を組み合わせ、相手に合わせて経路を選べると、新規開拓の幅は広がります。どちらの場合も、相手起点で書く・節度を持って送るという基本姿勢は共通しています。

手が回らないときの選択肢

ここまで読んで、「やることが多くて、本業の合間に続けられるか不安だ」と感じた方もいるかもしれません。相手を探し、投稿を読み、一通ずつ書き分け、規約に配慮しながら送る——これを継続するには、相応の時間と手間がかかります。

そうしたときの選択肢のひとつが、作業の一部を外注することです。たとえば、送り先の条件整理やリストづくり、初回メッセージの送信といった「数をこなす部分」を任せ、自分は返信が来た相手とのやりとりに集中する、という分担が考えられます。

BBBメッセージサービスでは、フォーム営業に加えてSNSのDM送信代行にも対応しています。送り先が事業条件に合うかどうかを確認したうえで、コストを抑えて件数を当てる設計で、初回メッセージの送信を代行します。自動の一斉送信ではなく、一通ずつ確認しながら手作業で送る形のため、相手や仕様の違いによる送信ミスを抑えやすいのが特徴です。「やり方はわかったが手が回らない」という場合に、検討してみてもよいでしょう。

外注する場合も、規約の範囲内で節度を持って送るという原則は変わりません。どこまで任せ、どこを自分で持つかを決めたうえで、自分の事業に合う形を選んでください。

あわせて、フォーム営業の基本は「問い合わせフォーム営業とは?基本とやり方をわかりやすく解説」、初回メッセージの書き方は「初回営業メッセージ(営業文)の書き方。読まれる文章の基本」、例文・テンプレートは「問い合わせフォーム営業の例文・テンプレート。そのまま使える文面の型」で解説しています。

まとめ

この記事のポイントを振り返ります。

  • SNS DM営業は「やり方次第」で印象が大きく変わる。同じメッセージでも書き方・送り方で丁寧な提案にも迷惑な売り込みにもなる。
  • 向いているのは、SNSで活発に活動している層や、相手の状況が投稿から見えやすい商材。相手がどこにいるかで手段を選ぶ。
  • 嫌われるDMの特徴は「テンプレート丸出し」「自分本位の売り込み」「短時間の連投」。
  • X・Instagramなど主要SNSはスパム的な一斉送信や自動送信を制限・禁止している。最新の規約を確認し、節度を持って送ることが長く続ける条件。
  • 反応につながる進め方は「誰に・何を・どう書くか」を一通ごとに考えること。相手起点の一文を入れ、短く押しつけず、プロフィールも整える。
  • SNS DMとフォーム営業は、相手がどこで活動しているかで使い分ける。
  • 手が回らないときは、リストづくりや初回送信の外注も選択肢。自動送信ではなく一通ずつ手作業で確実に届ける形が安心。

SNSのDM営業は、ルールとマナーを守れば、個人事業主にとって相性の良い新規開拓の手段になります。「相手に嫌われない送り方かどうか」を一通ごとに確かめながら、無理のないペースで進めてみてください。

営業の最初の一歩を、外注するという選択肢

「やり方は分かったけれど、自分でやる時間がない」という方へ。BBBメッセージサービスは、営業リストの作成から初回営業メッセージの送信までを代行するサービスです。月額0円・100件¥5,000から、必要なぶんだけ依頼できます。

サービスの詳細を見る料金プランを見る

BBBメッセージサービス

執筆者:栗原 陽介(TYNコンサルティングオフィス 代表)

BBBメッセージサービス(営業リスト作成・初回営業メッセージ送信代行)の運営者。個人事業主・フリーランスの営業支援に携わっています。運営者について詳しくは 会社案内 をご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次