営業代行は”全部任せる”でなくていい|自前のリスト・営業文を活かして「一部だけ」外注する

営業代行は"全部任せる"でなくていい|自前のリスト・営業文を活かして「一部だけ」外注する

「営業代行」と聞くと、リスト作成から文面づくり、送信、その後のやりとりまで、営業まわりを丸ごと業者に預けるイメージを持つ方が多いかもしれません。たしかにそういう使い方もありますが、外注は「全部任せるか、全部自分でやるか」の二択ではありません。営業の工程を分けて、手が回らない部分だけを切り出して頼むこともできます。

この記事では、自分でつくったリストや、自分の言葉で書いた営業文といった「自前の資産」を活かしながら、一部だけを外注する考え方を整理します。全部丸投げするのは不安、あるいは費用が気になる、けれど手が回らない作業はある──そんな個人事業主・フリーランスの方に向けて、どこを残してどこを任せられるのかを、中立的な視点で解説します。

目次

「全部丸投げ」のイメージから一度離れてみる

営業代行に対して、「営業まわりをまるごと業者に渡すサービス」という印象を持つのは自然なことです。実際、企画から実行までを一括で引き受けるタイプのサービスは数多くあります。ただ、そのイメージのままだと、「自分の営業のやり方やこだわりが反映されないのではないか」「そこまでの規模感ではない」と感じて、外注そのものをためらってしまうこともあります。

ですが、営業はいくつかの工程の積み重ねでできています。工程ごとに見ていくと、「ここは自分でやりたい」「ここだけは手が回らない」という濃淡が、人によって違うことに気づきます。全部を一括で預けるのではなく、自分にとって負担の大きい工程だけを切り出して頼む。そういう使い方ができれば、外注のハードルはぐっと下がります。

まずは「営業代行=全部丸投げ」という前提を、いったん脇に置いてみてください。そのうえで、自分の営業を工程に分けて眺めると、外注できる選択肢の幅が見えてきます。

営業を工程で分解すると「どこを任せるか」を選べる

新規開拓の営業を、ざっくり工程に分けると次のようになります。

  • リストづくり:どこに営業をかけるか、送り先の候補を集める工程。
  • 文面づくり:何を、どんな言葉で伝えるか、営業メッセージを用意する工程。
  • 送信:用意した文面を、一件ずつ送り先に届ける工程。
  • 返信対応:反応のあった相手と、その後のやりとりを進める工程。

このうち、どこが負担になるかは人によって異なります。送り先のあてはあるけれど送信の手間が重い方もいれば、文面は得意でもリスト集めが進まない方もいます。返信対応は自分の事業の核なので絶対に手放したくない、という方も多いでしょう。

工程に分けて考える利点は、「全部か無しか」ではなく、自分が残したい工程を手元に置いたまま、任せたい工程だけを外に出せることです。たとえば「リストと文面は自前で用意し、送信だけ頼む」「文面づくりは相談しつつ、送信もまとめて任せる」といった組み合わせが選べます。次の項からは、自前の資産を活かす代表的なパターンを見ていきます。

自前のリストを持ち込んで「送信だけ」任せる

すでに送り先の候補がそろっている方にとって、意外と重いのが送信の作業です。問い合わせフォームやSNSのメッセージ機能から一件ずつ送っていく作業は、件数が増えるほど時間を取られます。リストは手元にあるのに、送信に手が回らずリストが眠ったまま、という状況は珍しくありません。

こうした場合、自分でつくったリストをそのまま持ち込んで、送信の工程だけを外注するという使い方ができます。送り先の選定は自分の判断で済ませてあるので、外注するのは「届ける手間」の部分だけです。本業の合間に少しずつ送るしかなかった作業を切り出せれば、その時間を本業に充てられます。

送信を任せる際に気をつけたいのは、送り方です。問い合わせフォームやSNSのDMは、送り先によって入力欄や仕様が少しずつ異なります。まとめて自動で送ろうとすると、こうした形式の違いで届かなかったり、不自然な送られ方になったりすることがあります。一件ずつ手作業で送るほうが、結果的に確実に届きやすい場面が多くあります。送信を外注するなら、この「手作業で一件ずつ」を丁寧に行ってくれるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

自前の営業文のまま送ってもらう(作成・提案も頼める)

リストと同じように、営業文も持ち込める資産です。自分の事業のことは自分が一番よく分かっています。これまでの経験から「この言い回しが響きやすい」「この一文は外せない」といったこだわりがある方も多いはずです。そうした自分の言葉で書いた営業文を、そのまま使って送ってもらうことができます。文面は自分のもの、送信の手間だけを外に出す、という形です。

一方で、「文面を用意する余裕がない」「自分の書き方が独りよがりになっていないか不安」という方もいます。その場合は、文面づくりから相談に乗ってもらうこともできます。営業文の作成や、表現の提案を受けながら一緒に整えていく、という頼み方です。自前の文をベースに一部だけ手を入れてもらう、たたき台から相談する、といった度合いの調整もできます。

ここで大切なのは、「文面は自分で持つ/一緒につくる/作成から任せる」のどれを選んでも構わない、という点です。自分の関与の度合いを、自分の状況に合わせて決められます。「最初の接点をつくる」ところまでが外注の範囲で、その先の商談や成約は自分の手で進めていく──その入り口の文面を、どこまで自分でやるかは自由に選べる、と考えてください。

「一部だけ」が向きやすいのはどんなときか

部分的な外注は、次のような状況にある方にとって、検討しやすい選択肢になりやすい傾向があります。あくまで一例で、当てはまらなければ向いていない、という話ではありません。

  • 自分の営業のやり方にこだわりがある場合:送り先の選び方や文面の表現に自分なりの考えがあり、そこは手元に残したい。けれど送信の手間だけは外に出したい、というケース。
  • いきなり全部を任せるのは不安な場合:まずは送信だけ、まずは少件数だけと、関与する範囲を限定して様子を見たいケース。手応えを確かめてから任せる範囲を広げる、という進め方もできます。
  • 費用を抑えたい場合:すでに自前のリストや文面があるなら、その工程を自分で持つことで、外注するのは送信だけに絞れます。任せる範囲が狭いぶん、コストの見通しも立てやすくなります。

これらはいずれも「全部任せるのが正解」でも「全部自分でやるのが正解」でもありません。自分が残したい部分と、手放したい部分の線引きは人それぞれです。その線引きに合わせて外注の範囲を決められるのが、部分的な外注の利点です。

任せる部分の質はどう保たれるのか

「一部だけ」とはいえ、人に頼む以上、雑に扱われないかは気になるところです。とくに送信を任せる場合、自分のリストや文面が、想定どおりの送り先にきちんと届くのかは確認しておきたい点です。

送り先が自分の事業の条件に合っているか──たとえば想定している業種・規模・地域に沿っているか──は、二段階で確かめる進め方があります。まずAIで事前にチェックをかけ、明らかに条件から外れる先を機械的にふるい分けます。そのうえで、送信の前に担当者が目視で一件ずつ確認する。機械の処理だけにも、人の目だけにも頼り切らず、両方を組み合わせて「事業条件への適合」を確かめる、という考え方です。

送信そのものも、前述のとおり一件ずつ手作業で行う形であれば、形式の違いによる送信ミスを避けやすくなります。自前のリストを持ち込んだ場合でも、こうした事前チェックと目視確認を経て送られるかどうかを確かめておくと、安心して任せやすくなります。「自分の資産を、自分の意図どおりに届けてもらえるか」という観点で、確認のプロセスを聞いてみてください。

始め方は「相談ベースで、必要なぶんだけ」

部分的な外注を始めるときは、いきなり大きく契約する必要はありません。「自前のリストがあるので送信だけ頼みたい」「文面はあるが量が多くて送りきれない」といった、自分の状況をそのまま相談するところから始められます。相談の中で、どの工程を任せてどの工程を手元に残すか、件数をどれくらいにするかを、必要なぶんに合わせて決めていく形です。

費用面でも、月額が固定でかかる形ではなく、依頼した件数に応じて支払う形であれば、まずは少件数から試して、手応えを見てから広げる、という進め方ができます。自前の資産を活かしつつ、手が回らない工程だけを切り出す──この考え方に沿って組み立てられているサービスを選ぶと、無理なく始めやすくなります。

たとえばBBBメッセージサービスは、営業リストの作成から初回フォーム・SNSメッセージの送信までを扱う代行サービスですが、すべてを一括で任せる必要はありません。自前のリストや営業文を持ち込んで送信だけを依頼する、リスト作成だけを頼む、といった部分的な使い方にも対応しています。やりとりはテキストで完結し、相談ベースで必要なぶんだけ依頼できます。「全部か無しか」で迷っている方は、まず自分の状況を相談するところから検討してみてください。

あわせて、リスト作成だけを外注する形は「リスト作成だけを外注するという選択肢|営業の入口を軽くする方法」、外注の判断基準は「営業を外注すべきか?営業代行を検討するときの判断基準」、営業文の作成まで任せる場合は「営業代行に営業文の作成まで任せる|依頼できる範囲とその活用法」で解説しています。

まとめ

この記事のポイントを振り返ります。

  • 営業代行は「全部任せるか、全部自分でやるか」の二択ではなく、工程を分けて一部だけを外注できる。
  • 営業は「リストづくり・文面づくり・送信・返信対応」の工程に分けられ、自分が残したい工程を手元に置いたまま、任せたい工程だけを外に出せる。
  • 自前のリストを持ち込んで「送信だけ」任せる使い方ができる。送信は形式の違いで失敗しやすいため、一件ずつ手作業で届けてもらえるかを確認するとよい。
  • 営業文も持ち込める資産で、自分の文面のまま送ってもらえる。文面づくりからの相談・提案も頼めて、関与の度合いは自分で選べる。
  • 「一部だけ」は、自分のやり方にこだわりがある/いきなり全部は不安/費用を抑えたい、といった状況で検討しやすい(あくまで一例)。
  • 任せる部分の質は、AIによる事前チェックと、送信前の担当者による目視確認の二段階で、事業条件への適合を確かめる進め方がある。
  • 始め方は相談ベースで、必要なぶんだけ。少件数から試して、手応えを見てから範囲を広げることもできる。

外注は、全部を手放すことではありません。自分の資産とこだわりを活かしながら、手が回らない部分だけを切り出す。そういう柔軟な使い方ができると考えて、自分に合った線引きを探してみてください。

営業の最初の一歩を、外注するという選択肢

「やり方は分かったけれど、自分でやる時間がない」という方へ。BBBメッセージサービスは、営業リストの作成から初回営業メッセージの送信までを代行するサービスです。月額0円・100件¥5,000から、必要なぶんだけ依頼できます。

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BBBメッセージサービス

執筆者:栗原 陽介(TYNコンサルティングオフィス 代表)

BBBメッセージサービス(営業リスト作成・初回営業メッセージ送信代行)の運営者。個人事業主・フリーランスの営業支援に携わっています。運営者について詳しくは 会社案内 をご覧ください。

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