リスト作成だけを外注するという選択肢|営業の入口を軽くする方法

リスト作成だけを外注するという選択肢|営業の入口を軽くする方法

営業を外注すると聞くと、「営業活動を丸ごと任せる」という大がかりなイメージを持つ方が多いかもしれません。けれども実際には、営業のプロセスを分解して、その一部分だけを外注するという使い方もできます。なかでも個人事業主・フリーランスにとって相性がよいのが、「営業リストの作成だけを外注する」という選び方です。

リストさえ手元にあれば、文面づくりや送信は本業の合間に自分で進められるという方は少なくありません。問題は、そのリストを集める作業に思った以上の時間がかかってしまうこと。この記事では、リスト作成だけを切り出して外注するという考え方を、メリットや外注先の選び方、依頼前に決めておくこととあわせて中立的に整理します。

目次

営業の外注は「全部任せる」だけではない

営業の仕事は、ひとつの大きな作業ではなく、いくつかの工程の積み重ねでできています。大きく分けると、「誰に営業するか(リスト作成)」「何を伝えるか(文面づくり)」「どう届けるか(送信・アプローチ)」「やりとりの対応(返信・商談)」といった流れです。

「営業を外注する」と聞くと、この全工程をまとめて任せる契約を思い浮かべがちです。たしかにそうしたフルパッケージ型のサービスもありますが、費用は相応にかかりますし、自分の事業の進め方とすり合わせる手間も大きくなります。

一方で、工程を分解すれば、「ここだけは自分でやりたい」「ここは時間がかかるから任せたい」という形で、必要な部分だけを外注することもできます。たとえば文面は自分の言葉で書きたいけれど、リストを集める時間がないという方なら、リスト作成だけを外注するという選び方が現実的です。営業の外注は、全部か無かの二択ではない、という前提をまず押さえておくと、選択肢が一気に広がります。

リスト作成が一番時間と手間を食う理由

営業の工程のなかで、最初の「リスト作成」に時間を取られるという声は少なくありません。なぜここに時間がかかるのかを具体的に見てみます。

リスト作成とは、自分の商品・サービスに合いそうな相手を探し出し、連絡先や問い合わせ窓口を1件ずつ集めていく作業です。検索エンジンで業種やエリアを手がかりに探し、出てきた企業のサイトを開き、事業内容を確認し、問い合わせフォームやSNSアカウントの有無をチェックして、表に書き留めていく──この繰り返しになります。

1件あたりにかかる時間は数分でも、まとまった件数を集めようとすれば話は別です。100件のリストを作るだけでも、調べて確認して記録する作業を100回繰り返すことになり、半日〜数日が消えてしまうことも珍しくありません。しかも、いざ送ろうとしたらフォームが閉じていた、サイトが更新されていなかった、といった「使えない情報」も一定数まぎれ込みます。

さらに厄介なのは、この作業が「やってもやっても終わらない」性質を持っていることです。リストは送れば減っていくので、営業を続ける限り作り続けなければなりません。本業の合間にこの作業を抱え続けると、リスト作成だけで疲れてしまい、肝心の営業そのものが止まってしまう、ということもあります。営業の入口で力尽きてしまう、という場合もあるわけです。

リスト作成だけを外注するメリット

では、このリスト作成だけを外注すると、どんな良いことがあるのでしょうか。大きく2つの側面があります。

本業の時間を確保できる

最大のメリットは、一番時間を食う工程を手放せることです。リスト作成は、専門スキルが必要というより、地道な手間がかかる作業です。だからこそ、ここを外注すると本業に充てられる時間がまとまって戻ってきます。

「営業はしたいが、リストを集める時間がない」という状態は、多くの個人事業主が抱える悩みです。リスト作成を外注すれば、自分は本来集中すべき本業や、営業のなかでも自分にしかできない部分(文面づくりや返信対応)に時間を回せます。

送信や文面は自分で握れる

もうひとつのメリットは、コントロールしたい部分は自分の手元に残せることです。リスト作成だけを切り出して外注すれば、「誰に送るか」のリストは受け取りつつ、「何を伝えるか(文面)」「いつ・どう送るか」は自分で決められます。

自分の事業のことを一番よく分かっているのは自分自身です。商品の魅力や顧客への語りかけ方は、自分の言葉で書きたいという方も多いでしょう。リスト作成だけを外注する形なら、その自由度を保ったまま、面倒な下準備だけを軽くできます。逆に、文面や送信も負担だと感じるなら、その工程まで含めて任せる選び方もできます。自分がどこまでを握りたいかで、外注する範囲を調整できるのです。

どんな外注先があるか

リスト作成を外注するといっても、依頼先にはいくつかのタイプがあります。それぞれ向き不向きがあるので、整理しておきます。

クラウドソーシング

クラウドソーシングサービスを使えば、個人のワーカーにリスト作成を依頼できます。費用を抑えやすく、件数や条件を細かく指定して募集できるのが利点です。

一方で、依頼内容を自分で言語化して指示書を作る必要があり、納品物の品質はワーカーの力量によってばらつきが出ます。条件のすり合わせや検収を自分で行う手間はかかるため、「指示を出すこと自体はいとわない」という方に向いています。

専門業者

営業リストの作成や提供を専門に手がける業者もあります。データの整備や条件指定に慣れている分、安定した品質が期待できるのが強みです。

ただし、精緻な絞り込みやデータ分析を売りにする業者では、1件あたりの単価が高めに設定されていることがあります。1件あたりの利益が大きい高額商材なら見合いますが、個人事業主が扱う商材では割高に感じる場合もあるため、単価と必要件数のバランスを確認しておきたいところです。

件数課金型のサービス

「使ったぶんだけ支払う」件数課金型のサービスもあります。必要な件数を、必要なときに依頼できるため、本業の繁閑に合わせて量を調整しやすいのが特徴です。

リスト作成だけでなく、希望すれば送信まで含めて部分的に依頼できるサービスもあり、「リストだけ」「リスト+送信」と範囲を選びやすい傾向があります。月々の固定費を抱えたくない、まずは小さく試したいという個人事業主には、この型が合いやすいでしょう。

依頼前に決めておくこと

どの外注先を選ぶにせよ、依頼前に自分の側で決めておくべきことがあります。それはターゲット条件です。ここが曖昧だと、どんな外注先に頼んでも欲しいリストは返ってきません。

具体的には、次の3つを言葉にしておくと、依頼がスムーズになります。

  • 業種:どんな業種・業態の相手に営業したいか。「飲食店」なのか「個人経営の美容室」なのか、できるだけ具体的に。
  • 規模:個人事業・小規模事業者向けか、ある程度の従業員を抱える企業向けか。
  • エリア:地域を絞るか、全国を対象にするか。エリア型の事業なら特に重要です。

この3点を決めておくと、外注先との条件のすり合わせが格段に楽になります。逆に言えば、ここを決めるのは自分の事業を一番よく知る自分にしかできない部分です。リスト作成の「手間」は外注できても、「誰を狙うか」の方針は自分で持っておく、という役割分担を意識しておくとよいでしょう。

外注後の自分の役割

リストが手元に届いたら、その先は自分の役割です。ここで改めて、どこまでを自分でやり、どこからを任せるかを考えておきます。

リスト作成だけを外注した場合、文面づくりと送信は自分の仕事になります。文面は、相手に合わせて簡潔に、押しつけがましくならないように整えるのがコツです。送信は、相手のフォームやSNSの形式に合わせて1件ずつ確認しながら届けていきます。

ここで知っておきたいのが、送信を機械的に一括化すると、かえって届かないことがあるという点です。問い合わせフォームは事業者ごとに項目や形式が異なり、SNSのメッセージにもそれぞれの作法があります。形式の差を無視して自動でまとめて送ろうとすると、エラーや弾かれによって「送ったつもりで届いていない」状態が起こり、せっかくのリストが機会損失につながります。だからこそ、1件ずつ人が形式を確認して確実に届けるという手作業のやり方には、相応の理由があります。

「文面づくりや送信まで自分でやるのは負担が大きい」と感じるなら、リスト作成に加えて送信までを委託するという選び方もあります。自分の時間と労力を見比べて、どこまでを手元に残すかを決めればよいのです。

コストを抑えて数を打つという考え方

最後に、リスト作成を外注するうえで土台になる考え方を整理します。それは、コストを抑えて数を打つという発想です。

営業では、どれだけ相手を吟味しても、その相手が「今このタイミングで必要としているか」は送ってみるまで分かりません。だからこそ、1件あたりのコストを抑えながら、ある程度の幅を持って数を当て、反応のあった相手と丁寧に向き合う、という進め方が現実的な場面が多くあります。1件あたりの単価が高すぎると、必要な件数を当てきる前に予算が尽きてしまうからです。

この観点で外注を考えると、「精緻に絞り込んだ少数のリスト」よりも、「自分の事業条件に合う先を、コストを抑えてまとまった件数そろえる」ほうが、個人事業主の予算感には噛み合いやすい傾向があります。

たとえばBBBメッセージサービスは、営業リストの作成から初回メッセージの送信までを件数課金型で代行するサービスで、自社の事業条件(業種・規模・エリア)に合うかどうかをすり合わせたうえで、条件マッチングの検証+コストを抑えて数を打つという設計を採っています。リスト作成だけ、送信だけといった部分的な考え方とも親和性があります。質と量のどちらかをあきらめるのではなく、予算の範囲で両立させたいという個人事業主の働き方に合わせて、外注の範囲を選べるのが利点です。

あわせて、外注を検討するときの判断基準は「営業を外注すべきか?営業代行を検討するときの判断基準」、少額から外注する方法は「個人事業主が少額から営業を外注する方法」、依頼の流れは「営業代行の依頼の流れ|初めての方向け完全ガイド」で解説しています。

まとめ

この記事のポイントを振り返ります。

  • 営業の外注は「全部任せる」だけではなく、工程を分解して一部だけを外注することもできる。
  • なかでもリスト作成は一番時間と手間がかかる工程で、ここだけ外注すると本業の時間がまとまって戻ってくる。
  • リスト作成だけを外注すれば、文面づくりや送信といったコントロールしたい部分は自分の手元に残せる。
  • 外注先にはクラウドソーシング・専門業者・件数課金型があり、それぞれ向き不向きがある。
  • 依頼前に「業種・規模・エリア」というターゲット条件を自分で決めておくと、すり合わせがスムーズになる。
  • 送信は形式差で失敗しやすいため、1件ずつ確認して届ける手作業には理由がある。負担が大きければ送信まで委託する選び方もできる。
  • 土台になるのは「コストを抑えて数を打つ」という考え方で、個人事業主の予算感に噛み合いやすい。

リスト作成だけを外注するという選び方は、営業の入口を軽くしながら、自分でやりたい部分は手元に残せる柔軟な選択肢です。まずは「どこまでを自分でやり、どこからを任せたいか」を整理することから始めてみてください。

営業の最初の一歩を、外注するという選択肢

「やり方は分かったけれど、自分でやる時間がない」という方へ。BBBメッセージサービスは、営業リストの作成から初回営業メッセージの送信までを代行するサービスです。月額0円・100件¥5,000から、必要なぶんだけ依頼できます。

サービスの詳細を見る料金プランを見る

BBBメッセージサービス

執筆者:栗原 陽介(TYNコンサルティングオフィス 代表)

BBBメッセージサービス(営業リスト作成・初回営業メッセージ送信代行)の運営者。個人事業主・フリーランスの営業支援に携わっています。運営者について詳しくは 会社案内 をご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次